朝の会:朝の会に参加できない 着替え:着替えに時間がかかる
排泄:おむつがとれない 給食:偏食が多い
睡眠:お昼寝の時間になっても眠れない 活動:ことばで伝えることが難しい
保護者との相談:連絡帳で悩みを訴える
朝の会:朝の会に参加できない
みいちゃんは5歳児。じっとしていることが苦手でいつも走り回っている子どもです。みいちゃんは、朝の会の時に自分の場所に座ることができません。朝の会などにも少しずつ興味をもち、参加してほしいと思うのですが、なかなか誘いにのってくれません。
 先生がオルガンを弾きながら、遊んでいる子どもたちを部屋に誘導しました。ホールでブロック遊びをしていたみいちゃんもオルガンの音色にひかれて、部屋に入ってきました。しばらくして、先生は、「さあ、お集まりしましょう」と声をかけ、教室の中央に座りました。みんなは、先生の周りに丸くなって座りました。先生は、みいちゃんに目線で、次に手招きで合図を送り、みいちゃんの座る場所の目印シールを指さしました。みいちゃんは、ほんのわずかうなずき、ゆっくりと自分の場所に座りました。
【集団行動への参加のために・・・】
 動きの多い子どもには、動き回らなければならない理由がそれぞれあるものです。「子どもが今、なぜ動くのか」を理解した上で、子どもの立つ位置にシールを貼ったり、輪を置いたりするなど、ちょっとした工夫で、じっとしている時間を延ばすことができます。あるいは、ウレタンマットなどを床に置いて、その上にいるという約束をすると、なおさら子どもには分かりやすいでしょう。
 特に、自閉症と言われている子どもは、ある場面でできたことが場面が変わったり、
人が変わったりするとできなくなることがあります。また、一度できたことでも後になるとできなくなるということもあります。
 先生と一緒なら集団の中にいられるといったその子なりの集団参加の仕方を理解してあげることが大切です。自閉症の子どもも、その他の子と同じように、子ども集団の中で他児の動きに巻き込まれながら伸びてゆくものです。
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着替え:着替えに時間がかかる
ゆうちゃんは5歳。多動傾向のある子どもです。保育園では登園すると体操服に着替えることになっているのですが、着替えの途中で本を読んだり、園庭に飛び出して行ったりして、着替えに時間がかかってしまいます。 
 先生は、まずお母さんと相談し、家から着てくる服は着脱しやすいよう、Tシャツやトレーナーなど、ひとまわり大きいサイズのものを用意してもらうことにしました。また、シャツの場合は、ボタンを少し大きなものに取り替えてもらったり、ボタンホールを少し大きめに広げてもらうなどの工夫もお願いしました。
 そして実際の着替えの場面では、ゆうちゃんが着替えにかかっている時間に相当する長さで、ゆうちゃんの好きな曲を何曲か集めて編集し、「ゆうちゃん、カセットが終わるまでに着替えられるかな?」と声をかけ、ゆうちゃんが着替えているときに曲を流すようにしました。先生は、曲が流れている間に着替えるよう、毎日の繰り返しの中でゆうちゃんに覚えてもらい、慣れてきたら少しずつ曲の時間を短くしていきました。さらに、着替えの後には、ゆうちゃんにとっての楽しい活動が組み込まれるようにしました。また、そのことがゆうちゃんにも分かるように写真や絵を使った日課表を作り、ゆうちゃんの目に付きやすい場所に掲示するようにしました。
 このようなかかわりで、ゆうちゃんは次第に「今は着替えをするんだ」ということを理解してくれるようになり、取り組みを始めた頃に比べると、随分スムーズに着替えることができるようになりました。
【衣服の着脱ができるようにするために・・・】
 ゆうちゃんのように、次々と興味が移りかわり動き回る子どもは、時間を意識した行動が難しく、生活全般を通して時間通りに行動できないことが多く見られます。特に、興味・関心がないことに対してはなおさら意欲が持てず、時間がかかりますが、逆に、好きなことであれば急いで行うことができます。例えば、普段の着替えはゆっくりでも、大好きなプールに入る前などは、とてもはやく着替えてしまう子もいます。
 このような場合、その子どもに「今は着替えるんだ」といったことを理解させる必要があります。そのためには、この事例の工夫のように
着替えの間に曲を流して今すべき行動を子どもに意識しやすいようにしたり、視覚的に捉えやすいような日課表を掲示し見通しをもって行動できるようにしたりといった、その子と周りの環境・状況を整えてあげる手立てが大変効果的です。
 また、手先が不器用だったり、体の動きそのものに障害があって、どうしても着替えに時間がかかってしまう子どもの場合は、着脱しやすいような衣服を用意したり、ボタンやファスナーなどに工夫を加えてあげましょう。そのことで、子どもは着脱の操作がしやすくなり、衣服の着脱の取り組みも向上するでしょう。
 
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排泄:おむつがとれない
 よしおくんは5歳。脳性まひの子どもです。まだ、おむつをしています。先生の声かけには指さしや身振り、いくつかの発語で意思表示ができます。肘で這ったり、座ったりしながらおもちゃで遊ぶこともできます。トイレットチェアに座っての定時の排泄を促していますが、なかなか成功しません。
 園の教室の一角に障害児用のトイレットチェアを置きました。先生は、定時に排泄の様子を見ます。排泄をしていなければ、よしおくんにトイレットチェアの方を指さして、「おしっこしようか」と話しかけるのですが、決まって「いや」と言います。それでも先生はトイレットチェアによしおくんを座らせます。よしおくんは座ったまま困った表情で、排泄をすることはありませんでした。
 それで、先生は自分が定時排泄の指導にこだわりすぎていることに気づいて、自分自身のかかわり方を見直すことにしました。
 まず、よしおくんはお昼前後に排泄をしていることが多いことから、その時間帯で定時排泄の指導を試みることにし、それ以外ではトイレットチェアに座らせることを控えるようにしました。
 また、おむつに排尿をしていても、「おしっこ出たね」と受け止め、友達がトイレで排尿をすれば、「トイレでおしっこしてきたのね」とほめ、よしおくんに排泄することの心地よさを伝えていくことにしました。
 その上で、よしおくんの排泄の自立だけではなく、生活全体の自立に目を向けることにしました。朝の会の集団活動が終わったところで、よしおくんのしたいことや好きなことで個別にかかわり、一緒に遊ぶようにしました。
 よしおくんは、歩行器や車いすなどで園内外のいたるところを探索し、時間いっぱい楽しみました。部屋に戻ってきたところで、先生は「いっぱい遊んだね、楽しかったね」と話しかけながら「おしっこしようね」と軽く誘って、トイレットチェアに座らせました。ほどなく、排尿をする音がしました。先生は、「おしっこしたね、いっぱいしたね、えらかったね」とほめました。よしおくんは、照れたように微笑んでいました。
 その後、よしおくんはトイレットチェアでの排泄の成功体験を積むうちに、排泄をした後には「出た」と知らせてくれるようになりました。また、大好きなお出かけの前にも排泄を済ませられるようになってきました。今は、着実に排泄の自立へと向かっています。
【排泄の自立のために・・・】
 なかなかおむつがとれず、排泄が自立できない子どもには、ともすると、子どもの気持ちよりも排泄指導の指導課題を優先して、かえって、子どもの情緒を不安定にしたり、ストレスを与えてしまったりすることがよくあります。
 
排泄指導にあたっては、指導課題を無理強いするのではなく、先生との関係を作って、子どもの欲求を満たしていけるような生活や環境を整えることから始めましょう。その中で、子どもの排泄の様子をよく観察し、排泄のサインを逃さないようにしましょう。また、友達の排泄の習慣をモデルにすることも効果的です。なお、失禁には、膀胱の成熟や筋緊張のアンバランスなど、身体的・生理的な原因も考えられます。状況によっては、医療機関に相談しましょう。
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給食:偏食が多い
 ケンちゃんは4歳。知的な発達に遅れのある子どもです。特に食事で困っています。食が細い上に、給食では、好きな献立以外は全く手をつけません。牛乳が飲めず、野菜や果物も食べられないなど、偏食が激しいのです。
 ケンちゃんが、自分から食べる給食は、カレーライス、ジュース、ご飯だけです。また、マヨネーズが大好きです。しかし、他の物に手をつけることは全くありません。それで、嫌いなものがある時は、先生が工夫したり、ケンちゃんに食べさせてあげたりすることにしました。ケンちゃんは、じっと椅子に座っています。先生は、ケンちゃんの好きなジュースの容器に牛乳を入れて飲ませました。りんごは、細かく切ってマヨネーズをたっぷりかけて食べさせました。野菜いためには、カレー味のふりかけをかけてあげました。そして、先生は八百屋さんごっこをしたり、野菜や果物の絵カードを使ってかるた取りをしたりと、意図的にケンちゃんの嫌いな野菜や果物に触れる機会を設けました。また、お母さんにも協力を求めました。半年後には、牛乳も野菜も自分で口に運んで食べることができるようになりました。 
【偏食を減らすために・・・】
 偏食の原因は、一つには食物の色、形、におい、大きさ、硬さ、熱さ、味(甘い、すっぱい、辛いなど)など、子ども自身のこだわりといった面があります。もう一つは、親の好き嫌いや親の思い込みによる偏食など、生活習慣の問題があります。生活習慣の問題については、保護者との信頼関係を作る中で、少しずつ偏食の問題を話題にしながら話し合っていきましょう。
 
まず、子どもが何が好きで、何が嫌いなのか偏食の状況をよくつかむことです。そして、細かく刻んだり、花や動物の形にしたり、ソースやマヨネーズで匂いを消すなどの調理や調味の仕方を工夫しましょう。
 また、食事をする場所、席の配置、食器の工夫、食卓の高さ、食事前の状況(歌を歌ったり、食べ物のお話をする)の工夫など、食べたくなる雰囲気作りも大切です。

 こうして、牛乳一口、トマト一口と、ともかく口に入れられるようになったら、食べたことを子どもと先生、子どもたち同士、クラス全体で喜び合いましょう。そして、急激に量を増やすのではなく、3ヶ月、半年、1年・・・と長期間の見通しの中でゆっくりと進めましょう。なお、ごく少数ですが野菜が食べられない原因として、なす、きのこ、さといも、たけのこなどの野菜に対して体質的にアレルギーをもち、ジンマシンを起こす場合があります。このような場合、保護者や医療機関と相談し、無理に食べさせないといった配慮も必要です。
 一般に障害のある子どもは、みんなと一緒の行動をとれないことが多いものです。しかし、給食の時間は、みんなが一緒の興味と意欲をもてる場の一つです。「同じ場面で同じ行動がとれる」ということが極めて大切で、仲間を意識する点でも、給食はよいきっかけとなります。
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睡眠:お昼寝の時間になっても眠れない
 ひろくんは3歳。自閉症の子どもです。保育園ではいつもホールの隅でCDプレーヤーの回転をずっと見つめています。お昼寝が苦手なのか、いつも午睡の時間になるとキャーと奇声をあげて、寝ている子どもたちの間を跳び回っています。
 ひろくんのお昼寝が保育園だけの問題でないと感じた先生は、お迎えの時にお家で夜寝るときの様子を聞いてみました。するとお母さんは「いつも10時頃になっても、眠らず声を出して歩き回ったり、おもちゃで遊んだりしています。午前1時をまわるとようやく眠りますが、それでも3時間おきに起きてしまいます」と話してくれました。そこで、先生はお母さんと相談して、ひろくんの一日の生活の流れを見つめ直すことにしました。
 まず、家庭では夜は早めにおふろに入り、寝る前にはテレビなどをあまり見せずに8時にはふとんに入ることや、朝は登園の2時間前には起こし、朝食を食べて保育園に登園することなどに、気をつけてもらうことにしました。
 保育園では、午前中はできるだけ外に出て、ひろくんの好きな水遊びやアスレチックをして遊ぶようにしました。また、お昼寝の際、ひろくんは、多勢の中では、他の子の声や動きが気になるようなので、別の小さな部屋にひろくんのふとんを敷いて眠らせることにしました。そして眠るときには、お気に入りのアンパンマンの人形を布団に入れてから、ひろくんが布団に入り、眠るまで先生が側につき、トントンと背中をたたいてあげました。
 しばらくこの流れで生活するうちに、だんだん睡眠のリズムが整い、夜も午睡もぐっすりと眠れるようになりました。時折、午睡をしない時もありますが、そんな時は無理をさせず、ホールで、ひろくんの好きな遊びをさせるようにしています。
【睡眠のリズムを整えるために・・・】
 脳障害や自閉症などの子どもの場合、なかなか睡眠のパターンが定まらないことがあります。その場合、睡眠のことだけを考えるのではなく、下記の点に注意して一日の生活の流れを考え直してみる必要があります。
 ○日中の日光浴、外気浴、運動は十分でしょうか。
 ○入浴は毎晩していますか。
 ○食事や間食で刺激性の物を食べさせていませんか。
 ○夕食を食べ過ぎていませんか。
 ○子どもが眠れるように環境を整えていますか。
 以上のことを踏まえたうえで、やさしく声かけし、先生がイライラせずに根気強くかかわってみましょう。
また、家庭と十分連携をとりながら、子どもにとって十分な睡眠がとれるように考えていきましょう。
 ケースによっては、いろいろな工夫を行っても、改善がみられない場合もあります。そんな時は医療機関に相談してみることも必要です。
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活動:ことばで伝えることが難しい
 大ちゃんは3歳。話しことばの発達がやや遅い子どもです。集団での活動は好まず、時々黙って部屋から抜け出してしまいます。園生活では、個別の声かけが必要な場面が多いです。興味のある事柄も、車や電車など乗り物に限られています。
 製作活動の時間です。大ちゃんは床に寝ころんでいます。「大ちゃん、すわろうね。」と先生は声をかけながら、大ちゃんの椅子をぽんぽんと軽くたたきました。大ちゃんは一番最後に席に着きました。先生は「おすわりできたね。」とほめてあげました。大ちゃんの席は、友だちに囲まれています。先生は、みんなの前に立って、製作の手順を説明します。まず、真っ白な台紙を黒板に貼り、それから○や□や△に切った色紙を台紙の上に貼っていきました。「さあ、何ができたかな?」と先生が聞くと、一番前の男の子が、「ロケット!」と元気に答えました。後ろの女の子は、「お花!」と答えました。先生の作品をじっと見ていた大ちゃんは、小さな声で「*と*す」とつぶやきました。先生は、そのことばをちゃんと聞き取って、「トーマスだね。」と大ちゃんのことばを繰り返してあげました。それから、20分近く、友だちと一緒に製作活動に熱中しました。友だちの製作を眺めながら、片言で会話をしているようです。
 先生は、時々大ちゃんの近くへやってきて、「大ちゃん、何、作ってるの?」「これは○○かな?」と声をかけていきます。大ちゃんはある色の色紙を探しているのですが、それをことばでは言えません。先生は大ちゃんの様子から、大ちゃんが何を探していることがわかったようで、いくつかの色紙を見せながら、「どれがほしいの?」と大ちゃんに尋ねました。大ちゃんはホッとしたように目的の色紙を指さしました。製作時間が終わり、先生は大ちゃんに「何ができたの?」と尋ねました。大ちゃんはうれしそうな表情で「ちかんさとます(機関車トーマス)。」と答えました。
【ことばで伝えることが難しい子のために・・・】
 ことばの発達が遅れている子どもの場合、話し言葉で伝えるよりも、具体的なものを示した方が理解しやすいことが多いのです。子どもが指示の内容を確認できるように、課題はいつも目につく場所にとどめておきます。その子にとって分かりやすい方法で課題を提示することで、活動の方法がわかると、意外なほど興味を持って課題に取り組めることがあるようです。
 
また、うまくできたという満足感を味わった経験がたくさん積み重なることで、自信がつき、興味の範囲が広がったりすることもあります。座席などを工夫すると、よいモデルとなる友だちに囲まれることで、その友だちの模倣から活動が始まり、だんだん興味が広がっていく場合があります。そして、子どもが指示に従った行動をとった直後に、確認の意味をこめて言葉をかけてあげると、安心して指示に従うことができるようになります。
 ことばのやりとりは、子どもが伝えようとしている内容を受け止めてあげることがまず大切です。子どもの話し言葉だけでなく、ちょっとした仕草や表情を読み取りましょう。そして、子どものことばの足りない部分を補いながら、言葉を繰り返してあげると、子どもは「自分の思いが伝わった」という満足感と、大人への信頼感を持つことができるようになります。
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保護者との相談:連絡帳で悩みを訴える
 りょうくんは5歳。知的な発達に遅れのある子どもです。お母さんは、りょうくんの落ち着きがないのも気がかりで、医療機関や相談機関でも相談をしています。お母さんは、来春の就学を控えて、どうしたらいいのかと悩みや不安を訴えてきます。
りょうくんが年長児になったある日、お母さんは、連絡帳で就学についての悩みを訴えてきました。先生は、お母さんの「地域で育てたい」「発達の段階に応じた教育環境を用意したい」という思いを受け止めて、通級や交流ができる学校を選んだらどうかと連絡帳に書きました。
 次の日、お母さんは、再び連絡帳で、りょうくんは今通っている園の友達が大好きなので、このまま友達と一緒に地元の小学校に通わせたいという思いを伝えてきました。
 しばらくして、りょうくんのお迎えのとき、お母さんは戸惑いながら、先生に「うちのお姑さんが、先生の連絡帳を読んで、りょうくんは他の学校に行かないといけないのかと、とても心配しています」と打ち明け、改めて、地元の小学校以外に通わせる気持ちがないと言いました。先生は、お母さんの思いを受け止めて連絡帳に書いたつもりでしたが、結果として、お姑さんに誤解を与えてしまい、嫁としての立場のお母さんを困らせることになってしまったのではないかと感じて率直に謝りました。
 すると、お母さんは、りょうくんを産んでから、家族や親族、近所の人から心ない言葉をかけられ続けてきたことを打ち明けてきました。先生は、お母さんが、りょうくんの就学について悩んでいるだけでなく、家族や親族、地域との関係の中でもいろいろと悩んでいることを知りました。
【母親との信頼関係を築くために・・・】
 障害のある子どものみならず、障害のある子どもをもつ母親もまた、様々な状況に置かれています。障害のある子どもを産んだショックから立ち直って前向きに生きていく過程でも、養育や将来についての悩みや不安、周囲の人の無理解や非協力的な態度に対する悲しみなどが繰り返されます。
 また、子どもとの関係だけでなく、家族の中での関係、親族との関係、地域との関係の中での役割や立場、不適切なコミュニケーションによって、多くのストレスや欲求不満を抱えています。
 
このような母親と接するときには、背後の様々な障害状況を理解して、母親との関係を作ることから始めましょう。母親の気持ちを聞きながら、悩みや不安を受け止め、子どものよさや育ちを共有し合うことが大切です。子どもの気がかりな面や問題については、常に「一緒に考えましょう」という姿勢で話し合いましょう。
子どもの欠点や気になることが話題の中心になると、母親を心理的に追いつめることがあります。子どものよさや育ちに目を向けて話し合い、良い関係を作るように心がけましょう。
難しい問題や大事なことは、連絡帳だけではうまく伝えられないことがあります。直接会い、お互いの意図を理解して話し合うように心がけましょう。
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参考文献・引用文献
「身辺生活に問題のある子供の指導」東洋館出版
「気になる子どもとのつきあいかた」明治図書
「保育者と母親のための保育相談室−障害のある子どもたち−」 中央法規
「保育者と母親のための保育相談室−3歳児から就学まで−」 中央法規